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ここでは、マンション管理士に関するテーマに限らず、それぞれ自由なテーマでコラムを書いていきます。
偶数月初めに更新する予定となっています。

2008年10月 マンションの防犯雑感 濱口
2008年08月 地図と土地の境界 荒川
2008年06月 マンション管理士に関すること 菊地
2008年04月 美浦村・陸平貝塚 赤井
2008年02月 プライバシー権について 櫻岡
2007年12月 安全な軌道を! K・S
2007年10月 万能薬? 相馬
2007年08月 タバコ K・O
2007年06月 時間と成長 糸賀

2008年10月 マンションの防犯雑感 濱口

 防犯についての本は結構出回っていますが、マンションの防犯となるとあまり見かけません。私も地域の防犯にかかわって数年になります。勉強の為、本屋に行きますがマンションと一般住宅を区分していないようです。個人的にはマンション管理士として、何とか区分けしたいと思っています。

 さて、日本の犯罪はここ2,3年減少気味です。しかし、荒川沖駅の無差別殺傷事件や秋葉原事件など凶悪な犯罪、特に「誰でもいいから・・・」など防ぎようのない事件が目立ってきているようです。

 私のつたないパトロール経験から言えば、身近に起こる犯罪のうち、プロの空巣狙いが減り、素人が行うひったくりと車上狙いが急増している感があります。格差社会ゆえか、家庭崩壊ゆえか普通の人が犯罪に手を染めているように思います。

●さて、マンションの犯罪(主に空巣狙いですが)の特長は何でしょう。次に箇条書きしてみます。
・ マンション1階がやはりもっとも多い。侵入口はやはりドアからが多い。次にベランダからである。
・ 高層マンションは1階より上が狙われている。屋上から最上階が狙われることもある。中間階もたて樋からベランダ沿いに侵入されている。
・ オートロック、防犯カメラでも宅配業者を装うなどで侵入できる。
・ 手口は一般住宅と同じでドアを「焼ききり」「ピッキング」「サムターン回し」、ベランダ側は侵入しやすくガラス割りが多いようです。
・ 駐車場では住宅と距離があり狙われやすく車上荒らしが意外と多く、バイク盗もマンションに多いようです。

●次に犯罪者の心理を箇条書きします。
・ マンションの上の階の人はまさかうちには入らないと思っている安心感を逆手に取って狙う。
・ 昼間カーテンが閉まっていたり、郵便物が詰まっていたり、電気メーターが作動していないなど留守が確認できる家を狙う。
・ 防犯グッズや張り紙のない家の方を好む。
・ エントランスに管理人がいないマンションが行きやすい。またオートロックも好きでない。
・ ベランダ側に庭木が鬱蒼として見えにくいところが良い。
・ 高級マンションほど住民に見られなくてよい。
・ エレベーターに落書きがあったり、ゴミ捨て場が汚れているところは住民の関心が低くやりやすい。
逆に、犯罪者が嫌がるマンションとは、その反対ですが・・・・・。
・ 人がたむろしていてじろじろ見られること。
・ 挨拶されるなど声をかけられること。
・ 庭木が切られていて、見通しが利くこと。
・ 防犯カメラがいっぱいあるところ。
・ エントランスに管理人がいたり、掃除等も含め巡回しているところ。
・ 共用部が明るいところ。
・ ワンドア2ロックのドアのところ。
・ 防犯の張り紙があるところ。

●最後にマンション防犯の心得ですが・・・。
・ 犯罪者の嫌がることを行うこと。
・ マンション管理組合・自治会で検討すること。
・ 防犯カメラの設置、オートロックの設置を考える。
・ マンションとして犯罪者を寄せ付けない意思表示を張り紙などで示す。
・ 木を切るなどして見通しを良くする。
・ エレベーターやゴミ置場を普段からきれいにしておく。
・ 防犯パトロールを行う。

 などが考えられます。管理組合で一度検討していただければと思います。管理組合は区分所有者の財産を守るところです。「あのマンションは良く泥棒が入る」などと、ご近所で噂になると財産価値も下がろうというもの。皆さん頑張りましょう。


2008年08月 地図と土地の境界 荒川

 法務局には明治時代に作成された、公図(地図に準ずる図面)と正確な測量に基づいて作成された地図が備えられているのは皆さんご存知のこととおもいます。

 公図に基づいて現地を測量しても殆どの場合現況と一致しません。そのため市区町村では国土調査法に基づき地籍調査を実施し、正確な地図(法第14条1項地図)を作成してきました。

 しかしその対象とした区域は農耕地、山林、原野等が殆どでした。
そこで法務省では市街地の「地図混乱地域」を対象に高精度地図の作成に取り組んでいます。2013年度までに全国の計約70平方キロメートルで高精度地図を整備する計画です。

 茨城県内では水戸地方法務局が中心となり、水戸市内の地図混乱地域を対象に地図整備作業が進められています。平成17年に千波町船付地区、18年に浜田地区、19年には石川3丁目・石川4丁目地区で整備作業が行われ、約0.88平方キロメートルの高精度地図が整備されました。今年平成20年は石川1丁目・石川2丁目での約0.46平方キロメートルの整備作業が予定されています。水戸市内が完了すると日立市での整備作業の予定があるそうです。

 地図が整備されると、隣地との境界トラブルが無くなり、また仮に境界標が亡失しても正確に復元することが可能です。
土地の境界や権利関係を確定することにより、都市部での再開発事業や不動産の流動化にも効果がもたれることに成るでしょう。


2008年06月 マンション管理士に関すること 菊地

1.マンション管理士(私だけかな?)の現状に対する一思考(菊地)

 マンション管理士の資格は、本当に一部の人しか商売ができない状態です。 現状を考えてみると、マンション管理士はマンション管理に関してなんの影響 力もなく、ただ単に肩書きにしか見えない。
 この制度は、マンション管理士の登録料等を吸い上げるのと、天下り先を確保するためにあるように思えてならない。
 もう少し、国家資格が生きるようにならないかといつも思っています。

2.マンション管理に関すること(相談会からの経験)

 人の考え方が、十人の人がいると十色の考え方があると理解しているつもりだが、相談会等での情報から本当に実感しますね!!
  マンション管理士も相手により、いろいろ(極端に言うと)と言い方を変えながら話せるようにならないといけないかも知れない。(相談者に良い回答をしないと商売にならないかも)    

3.本当にマンション管理士は仕事になるのか?

 一般に、区分所有者(一戸建ての住人も同じであるが)は、問題があったときに、これは個人で対応すべきことと考えて1人で問題を抱え込み誰にも相談しないことが多い。(知人等には相談するかも)。ましてや、マンション管理士に相談することもしないし、管理組合がこの問題に対応して解決してくれるとは思っていない。管理規約なんてほとんどの人が知らない。(知っているのは役員の一部)
  マンション管理士の資格を持っている人は、資格を取るときマンションには必ず問題があるから、その問題解決のためにマンション管理士を必ず訪ねて来るとほとんどの人は思っている。
 しかし、マンション管理士として、活動しようとすると仕事が全く来ない。現状では、マンション管理士が、あなたのマンションには、”このような問題があるのですよ”と指摘しないと気がつかないと思います。

 ##区分所有者の洗脳が必要##
 但し、気がついてもマンション管理士に仕事をお願いするかどうか疑問です。
 上記から考えると、国を含む自治体の宣伝が足りないのと制度の拘束力がない為と最近特に感じています。 これは私だけでしょうか?

4.その他

 私は以前の仕事柄、普通の人よりハード関係(パソコンにも)に知識を持っています。時々パソコンを自分でグレードアップ(メモリ増設、CD/DVDの交換等)やソフトのインストール等を楽しんでやっています。
 パソコン等で困ったことがあれば相談してください。


2008年04月 美浦村・陸平貝塚

私の住んでいる街「美浦村」は、『首都圏から70km圏内、茨城県南部に位置し、北部と東部が霞ヶ浦に面しています。国史跡に指定されている縄文遺跡「陸平貝塚」がある"歴史のまち"、高品質の米や野菜を生産する"農業のまち"、そして、日本中央競馬会のトレーニングセンターがある"トレセンのまち"としても知られています。JRAのトレセンがあるのは、国内2ヶ所だけ。もう一つが滋賀県栗東市で、昭和44年、琵琶湖を間近に控えた金勝山系の丘陵地帯に開設されました。現在、競走馬の調教では、美浦村が東の拠点、栗東市が西の拠点となっています。これら「美浦らしさ」を活かし、湖岸文化の華ひらくまちづくりを進めています』(美浦村ホームページより)、といったのが、簡単な村の概要です。

「村」というからには、山奥でそれは風光明媚な所だとイメージされる方もいるかもしれませんが、平凡な里山でのどかな田園風景が続いている感じです。稲作の他、イチゴ・マッシュルーム・イチジクの栽培が盛んで、霞ヶ浦には週末釣りを楽しむ人などが訪れます。

観光資源ではそれほど際立ったものがない美浦村ですが、あえて上げるとしたらJRAと陸平貝塚(おかだいらかいづか)です。JRAに関してはホームページなどでも紹介されていますが、陸平貝塚の紹介は少ないのでこの場を借りて宣伝してみたいと思います。

陸平貝塚は比較的規模の大きな貝塚で、日本人の手によって初めて発掘調査を行なわれた遺跡です、「考古学の原点」などとも呼ばれているようです。霞ヶ浦南岸の台地にあり、当時周りには海が広がっていたのではないかと想像できます。貝塚の周りは手つかずの自然が残り、大切に保存され、これぞ里山といった感じです。遊歩道なども整備され、これからの新緑の季節に簡単な自然散策としてはもってこいの場所です。霞ヶ浦周辺の水辺の野鳥や野山の野鳥も生息しています。そして夜になると周りに遮るものがないことから、360°星を観測することができます。

貝塚に隣接して文化財センターがあり、そこでは陸平貝塚から出土された土器や、当時の生活を学んだりすることができます。また、貝塚ではお祭りやコンサートなども行なわれています、これらの情報は開催時期が近くなると美浦村のホームページに掲載されます。


縄文文化に興味ある方も、自然が好きな方も満足できる「陸平貝塚」、もし美浦村に訪れる機会があれば、是非立ち寄ってみて下さい。

2008年02月 プライバシー権について 櫻岡

 マンションから転居するにあたり、「プライバシー」という権利があることを理由として、隣人や管理組合に転居先を明かさないまま退去してしまい、管理組合や理事会の運営に支障を来しているケースがあります。そこで、「プライバシー」という権利、すなわちプライバシー権について、少し考えてみたいと思います。

 プライバシー権とは、「私生活をみだりに公開されないという法的保障ないし権利」(註1)であるとか「自己に関する情報をコントロールする権利」(註2)であるなどと説明されています。
 もともとは、ウォーレンとブランダイズというアメリカの二人の法律家が1890年に発表した『The Right to Privacy(プライバシーの権利)』という論文において提唱されたのが始まりとされています。

 日本では、三島由紀夫が訴えられた「宴のあと」事件において争われ、この時の判決(註3)で、「私生活をみだりに公開されないという法的保障ないし権利」が人格権(憲法13条)の一つであると認められました。このほか、弁護士に対して区役所が応じたことによる「前科照会事件」判決(註4)や知事候補者を誹謗中傷する記事の事前差止に関する「北方ジャーナル事件」判決(註5)においてもプライバシー権は認められていますが、この「北方ジャーナル事件」判決では、「表現内容が真実でなく、又はそれが専ら公益を図る目的のものでないことが明白であつて、かつ、被害者が重大にして著しく回復困難な損害を被る虞(おそれ)があるとき」に限って認められています。そして、「『エロス+虐殺』事件」判決(註6)においては、映画の中に実在人物の私生活が含まれているとしても、当然に「その名誉、プライバシー等人格的利益を侵害されるとは、たやすく断じ得ない」として、どのような場合でもプライバシー権が認められるというわけではないことを明確にしました。

 このように、プライバシー権を考えるにあたっては、他の権利と比較衡量をすることによって考えるのが一般的となっています。
 また、住所・氏名・年齢(生年月日)・性別は、国はプライバシーではないとしており、ゼンリンの地図に関する鹿児島地裁の決定においても「特別な事情のない限り、問題はない」として、プライバシーには含まれないことを明言しています。これに関して、たとえ個人情報であっても、「誰かから誰かに伝えられたとき、直ちにプライバシーの侵害に当たるとは」考えにくく、「私生活における自由を侵害しない限り、プライバシーが侵害されたとは考えられない」という考え方(註7)は説得力があると思います。

 ところで、プライバシー権は、憲法13条による人格権であると考えられていますが、憲法99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と規定されており、ここに「国民」という私人は含まれていません。つまり、そもそもプライバシー権などの憲法上の主張は、公権力に対して行うものであり、私人である隣人や管理組合、つまり建物の共有者に対して主張するというのは、筋違いではないでしょうか。まして、自己の財産を、留守の間、管理してあげようとする者に対して、プライバシー権を主張し、転居先を秘匿するというのは、自分勝手以外のなにものでもありません。

 各区分所有者は、管理組合の適正な運営に協力すべき義務があり、転居した場合には、きちんと転居先を伝えておくべきでしょう。このことは現行の標準管理規約にも明記されています。権利の主張というものは、義務を果たしたものだけに認められるものです。どうしても転居先を明かしたくないのであれば、共有関係から離脱し、組合員をやめるべきでしょう。

 (註1)東京地判昭和39年9月28日下民集15巻9号2317頁。
 (註2)野中俊彦=中村睦男=高橋和之=高見勝利『憲法T』(第3版)(有斐閣2001年)255頁、佐藤幸治   『憲法〔新版〕』(青林書院1990年)408頁、藤原静雄「個人データの保護」『情報と法』(岩波講座 現代の法10)(岩波書店1997年)190頁など参照。
 (註3)註1と同じ。
 (註4)最三判昭和56年4月14日民集35巻3号620頁。
 (註5)最大判昭和61年6月11日民集40巻4号872頁。
 (註6)東京高決昭和45年4月13日高民集23巻2号172頁。
 (註7)白田秀彰「インターネットの法と慣習」『第16回 プライバシーに関する私論U』。


2007年12月 安全な軌道を! K・S

@不思議に思っていた

 中学校の頃だったと思うが、先生が理科の授業で地球の自転が瞬時に止まったら地上の建物等は全て壊れてしまい、人間もみんな死んでしまうのではないかと言っていたことを思い出した。その時は漠然とそうなんだと思っていたが、当時は実際に起こることはないだろうとのことなのであまり深く考えることはなかった。

A良く考えるとすごい

 しかし、最近いろいろな雑誌等を見ていて感じていることであるが、宇宙の惑星は全て左回りに回転し、地球も例外なくこの法則に従って自転と公転を繰り返している。地球の自転のスピードは位置によって異なるが、この緯度あたりでは秒速約360mであり、音の速さが秒速340mであるので音速より速い相当なスピードで回転していることがわかる。瞬時に止まれば秒速360mで壁にぶつかるようなもので確かに先生が言っていたことが本当であることが解る。さらに、公転のスピードを計算してみると秒速約30kmであり、この早さで1年間に太陽の周りを1周するのであるが、一瞬本当かなと思ってしまうほど速いものである。そのうえ、太陽も25日間で1周する秒速1890mで自転しながら、秒速220kmで銀河系を地球と一緒に公転しているのである。つまり、地球は秒速220km前後の速さで宇宙空間を移動しているということである。

B守られている

 これらは実際に起こっていることであるが、普段何も感じないのは「慣性の法則」や「万有引力の法則」などに守られているからであり本当に不思議なものである。物体はこの2つがなければ「遠心力」により地上にとどまることはできないが、こんなことを考えながらあらためて夕日の沈むのを見ていると、意外な速さ、不思議さに地球の自転に関しては実感できるものである。しかしながら、太陽の自転・公転の速さは想像できるものではなく、何を基準にするかということではあるが、こんなことを考えていたら目が回ってしまいそうな気がするので普段は考えなくて良いものであると思う。

C軌道修正も大切

 それでも、めまぐるしく日々変化している現代社会ではあるが、私たちは普段の生活のなかで自分の周りで起こっていることについて常にアンテナを高くし、時々軌道修正をしながら、生活の基本となるマンションライフをより快適に過ごせるようにしていきたいものである。それには、普段感じていること、疑問に思っていることなどについて、将来とも後悔することがないよういつでも相談に応じてくれる、いわば月がいつも同じ顔を向けて地球を見守ってくれているような管理組合やマンション管理士等が必要であると思っている。 

2007年10月 万能薬? 相馬

 東京の千代田区は76.42%、中央区は74.31%、港区は73.92%。この数字は、マンションに住んでいる住民の割合です。住民の7割以上がマンションに住んでいるというのです。都内ではマンションが一般的な住居として定着してきているようです。

 茨城県でもマンションの建設が進んでいます。週末ともなれば、新規分譲マンションの新聞折込広告をよく見かけるようになりました。便利な立地、すばらしい眺望、オートロックのエントランス、インターネットはもちろんのことキッズルームやパーティールーム。素敵なマンションライフが約束されているかのようです。

 しかしその一方で、マンションに関するトラブルも多くなってきました。ペット、騒音、駐車場、管理費や修繕積立金の滞納問題、大規模修繕、設備の不具合や老朽化、管理会社に対する不満・・・。新築からしばらくの間はあまり問題など起こらないのですが、5〜10年ほど経つといろいろな問題が発生してくるようです。すばらしい生活を約束してくれるはずのマンションが、なぜこうなってしまうのでしょうか?

 マンション問題を語る場において、よく「コミュニティーの形成」という言葉が出てきます。「コミュニティー」とは「居住地や関心を共にすることで営まれる共同体」という意味です。「マンション内でのコミュニティーの形成」は「住民が同じマンションに住んでいるという意識を持って共同体を形成していく」。簡単にいえば「隣近所は顔見知りという関係を築き、同じマンションに住んでいる住民として、マンションを住みよくする為にみんなで協力していきましょう。」ということ。
ある調査によれば、コミュニティー形成がされると
・ 子供に友達が増え、外で元気に遊ぶ機会が多くなった。
・ 幅広い年齢層の友達が増えた。
・ 住戸内や共用部分で日頃気になっていた箇所について管理組合に相談しやすくなった。
・ 住民同士が顔見知りになったことで、不審者がわかるようになった。
という変化があるそうです。

 良いコミュニティーが形成されていると、親も子供を安心して外で遊ばせることが出来るのでしょう。また、年齢層の違う人の意見や話を聞けたり、気軽に相談できるようになるようです。また、修繕や管理に関しても関心がたかくなり、防犯効果もおおいに期待できそうです。

  よく「マンションはプライバシーが守られ、近所づきあいの煩わしさがない」という人がいますが、コミュニティーの形成には、この「近所づきあい」がどうしても必要になってきてしまいます。しかし、その見返りはとても大きいもののようです。マンションを快適な生活環境に出来るかどうかは、このコミュニティー形成がひとつの大きな鍵を握っているのかもしれません。

2007年8月 タバコ K・O

  大学生が卒業をして、賃貸していたワンルームのアパートの部屋を退去したので、原状回復をするため、その部屋に入った。
入るなり、「ムッ!!」とする部屋の空気に、私の呼吸は瞬時に止まった。
「わあー!!すごい。」強烈なタバコの臭いだ。目にも滲み込む。
部屋の壁や天井の白いクロスは薄茶に変色しており、サッシの窓ガラスには、小さな砂をまぶしたようなこげ茶色のツブツブがびっしりと張り付いている。ベトベトしている。
退去した学生は、ここで毎日、毎日、3年の間、タバコを吸い続けていたのだ。
いったい、一日当たり、何本吸ったらこうなるのだろう。
クロスやガラスの変色を見て、私の胸は「ドキッ!!」とした。彼の肺の中の色を想像してしまったからである。

 新聞記事ではトップページ五段抜きで、たばこを吸う男性は、吸わない男性に比べて40歳以降の余命が約3・5年短くなることが、厚生労働省研究班(研究班長・上島弘嗣滋賀医大教授)の疫学調査でわかったと報じている。(読売新聞東京本社、平成19年5月9日付朝刊) 喫煙が寿命を縮めるのは、肺がんや脳卒中、心筋梗塞による死亡率が高まるためと記事にある。
健康志向の風潮の広まる中、これに関するグッズがその売り上げを伸ばしていると聞く。
タバコを吸いながら、高価なサプリメントを購入している図式を想像すると、その滑稽さに思わず失笑(失礼)してしまう。
私は、体質的にタバコが吸えない。
ついつい、タバコを吸う方を羨ましくも思い、また、心配もしてしまうのである。

あなたは、タバコをやめますか、それとも生きているのをやめますか。


2007年6月 時間と成長 糸賀

  いつ頃からだろう?時の経つのが早いなぁと感じ始めたのは。それは多分20歳を過ぎたあたりからだ。それ以来20年余、時間は日に日にそのスピードを上げ、加速を続けている。このペースでいくと、そのうち「今」の自分を追い越して時間だけ先に行っちゃうんじゃないかと思うくらいである。

 実際に1週間前のことと1ヶ月前のことの区別がつかなくなることは度々だし、明日と昨日が混同してしまうことさえある。いくら何でも想像しているだけでまだ起きていないことと、過去のことを混同するのは少しまずい事態ではないだろうか?

 実はその兆候は言語障害としても現れている。何故か「冷蔵庫」という単語がやたらと口から出てきて、脱いだ靴下を「洗濯機に入れてきて」と云うべきところ、「冷蔵庫に入れてきて」などと子どもに命令する。また、「風呂に入る」を「冷蔵庫に入る」。「ゴハンまだ?」が「冷蔵庫まだ?」という具合だ。最初は子どもも妻も笑っていたが、今では憐れむような目を向けている。

 話を戻すが、どうして歳を重ねるにつれ月日の流れを早く感じるようになるのだろう?これは人間の成長スピードと相関関係にあると思うのである。つまり、人がどんどん成長していく20歳ぐらいまでは時の流れ方もゆっくり感じるということだ。300kmで走る新幹線も平行して300kmで走れば止まって見えるのと同じ理屈だ。

 人は20歳を過ぎると成長を鈍くする。特に身体においてはほぼ出来上がってしまう。当然、時間の流れを早く感じ始めるというわけだ。さらに歳を取っていけば成長どころか退化していくのだから、300kmで走っている時間を逆向きに300kmで走ると同じようになる。こうなるともう瞬きする間に1年位過ぎてしまう。あれをしようこれをしようと思っている間に3年位過ぎてしまう。困ったことである。

 身体の成長が止まり、衰えていくことは仕方がない。それでも人間は心がけ次第で精神的な成長を続けることは可能だと思う。幸い僕の場合は人間的に未成熟なので、成長する広大な余地がある。まだまだ成長を続けて、時の流れを押し戻したいものである。

 


製作・著作 茨城県マンション管理士会